石巻・復興バー。
復興バーという、少々不思議な名前のバーは、宮城県石巻市の商店街にあります。
10人も座れば一杯になってしまう小さなバーですが、世界中から来たお客さん、ボランティア方々の交流の場となっており、未来への熱い会話を交わしています。
ISHINOMAKI2.0 代表理事の松村豪太さんが数人の仲間と一緒に、天井まで浸水した商店街の店舗をDIYで修復・改装し、2011年7月にオープン。
元々メンバー間で、コードネームとして呼んでいた「復興バー」がそのまま店名になったとか。日替わりマスターが、特別メニューをふるまっています。
死亡行方不明者数約4,000名という東北の市町村の中でも最大の被害が出た街、石巻でこんなにも前向きに毎晩議論をしている熱い人たちが集まる小さなバーに、私たちはただ驚き、また魅了されました。
ISHINOMAKI 2.0は石巻という街を、震災前の状況に戻すのではなく、 新しいまちへバージョンアップさせるために設立されました。
ジャンルに捕らわれないたくさんのプロジェクトを実現して、石巻内外の人たちを巻き込み、新しい石巻の街づくり、日本のバージョンアップのモデルとなることを目指しています。
石巻・復興バー http://ishinomaki2.com/category/project2/bar/
復興バー@銀座
そんな石巻の復興バーを石巻以外のもっと多くの人に知らせたい。
どうせやるなら、東京、銀座に持って来よう!と松村豪太さんに持ち掛け、2013年夏に実現しました。
仲間で運営するため、日替わりマスター制はむしろ好都合。応援スタッフは、日替わりマスターが手配すること。食材やお酒は東北のもので。定番メニューと、マスターメニューの組み合わせにしよう。
頼みやすいように、メニューは全部ワンコインで。こうして運営コンセプトが決まっていきました。
第一回「復興バー@銀座」は、2013年5月。
銀座8丁目で、夜営業していなかったお蕎麦屋さんの店舗をお借りして、32日間、約3,000名ご来場頂きました。第二回は、2014年6月。銀座7丁目で老舗和菓子屋さんがビルの1階と地下の空き物件を貸して下さいました。メディアにも取り上げていただき、32日間、約4,600名ご来場と1.5倍に増えました。東北の食材とお酒も約18,500食、食べて頂きました。第三回は、2015年6月。銀座1丁目の空き店舗で41日、6,000名ご来場頂きました。
期間中に提供した東北食材とお酒は26,000食、多くの方に存在を知られるようになりました。
復興バーのこれから。
これまで通り、フラッグシップのイベントとして、場所が見つかる限り、銀座の夏の風物詩を目指して継続していきます。
それ以外に、もっと短期間で、銀座以外で、といったリクエストに応えるべく、復興バー全国展開プランを検討中です。
